膣外射精で避妊は可能か?膣外射精で妊娠するケースを解説

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PAETNER編集部
公開, 更新 , 避妊・性感染症

平成22年度に厚生労働省が行った調査では、未婚・既婚をあわせた男女に「現在行っている主な避妊法」を聞いたところ、コンドームの次に「膣(ちつ)外射精法」をあげる人が多かったという結果が出ています。

膣外射精は避妊法として本当に有効なのでしょうか。今回は、膣外射精について妊娠するケースや発射する場所やタイミングについても解説していきます。

膣外射精とは?

膣外射精とは、セックスで男性が射精する際に、膣の外に射精することを言います。コンドームをつけずセックスするため、生で挿入することになりますが、射精のときは膣からペニスを抜きます。

医学的には「性交中絶法」と呼ばれることもあり、女性がセックスで妊娠しないための対策とされていますが、失敗の確率の高い避妊法です。

ほとんどの生でセックスするカップルは、膣外射精で避妊しています。

コンドームなどをつけずに膣外射精をする理由は、「コンドームをつけてセックスするより気持ち良いから」「手軽にできるから」というものが大きいです。

膣外射精で避妊できるか

多くのカップルが、避妊法として膣外射精を用いています。

妊娠・出産アプリ「GLOW」がユーザーに対して行った調査によると、避妊法の人気ランキングTOP3の1位は「コンドームをつける」、2位は「避妊用ピル」、そして3位が「膣外射精」でした。膣外射精と答えた人は、全体の18%にものぼりました。

では、膣外射精は本当に避妊対策として有効なのでしょうか?実際には、とても精度の低い方法だと言わざるを得ません。4〜5人に1人は妊娠すると言われていたり、望まない妊娠で中絶した女性の約20%が膣外射精だった、と言われているほどです。

こういった理由から、膣外射精は避妊法とは言えない、ということがわかります。

膣外射精で妊娠するケース

では、避妊法としてしまう人も多いこの膣外射精が、なぜ避妊対策にならないのでしょうか。膣外射精で妊娠してしまうケースを解説していきます。

膣外射精するタイミングを間違える

膣外射精をするには、男性が射精の瞬間を間違えずに膣からペニスを抜かなければいけません。しかし、実際は成功しません。10代や20代の若い男性はセックスの経験が少なく、自分の射精のタイミングを見誤まって失敗することも多いです。

コンドームをつけずにセックスするので、コンドームをつけているとき以上の快楽や刺激があります。そんなときに「イキそう、でももう少し挿れていたい」と気持ちが緩んだ瞬間に発射してしまった...ということも十分起こりえます。完全に膣内に発射しなくとも、少し漏れてしまった、というのも同じことです。

カウパー液で妊娠

精子を出す前に出てくるのが「カウパー液」です。男性が興奮して勃起してくると、尿道口から透明な粘り気のある液体が出てきます。それがカウパー液です。

カウパー液の役割というのは、尿の酸性の濃度を中和させて精子の環境を整える、というもの。実は、この透明なカウパー液の中にも微量の精子は存在しています。

セックスの最中も、カウパー液は出ています。ということは、膣の中でカウパー液が放出されているということ。当然、そこに混じっている精子が子宮に届くということは考えられます。カウパー液で妊娠してしまうケースも非常に多いのです。

膣外に出した精子が、股間から膣を通って子宮に到達してしまう

膣外射精したとしても、その出された精液が膣に入って子宮まで到達してしまう、なんてこともあります。

たとえば、膣から抜いたとしても膣口の周りや陰毛、お尻や太ももなど膣に近い部分に射精すると、何かの拍子に精液が逆流して膣に戻ることもあるのです。

精子の生命力は強いので、発射されてからもすぐに死滅することはありません。多少時間が経ったとしても、逆流して子宮まで到達してしまうと、妊娠する可能性は大いに考えられます。

女性の生理周期との関係

かりに女性の生理周期が妊娠しやすい「危険日」であれば、膣外射精したとしても妊娠の確率は高まります。いわゆる「危険日」は、女性の体が妊娠しやすいようになっているので、男性の精子を受け入れやすいのです。

では「安全日」であれば大丈夫かというと、そういうわけでもありません。女性が「今日は安全日だから大丈夫だよ」と言ったとしても危険です。

生理周期は100%確実ではないですし、そもそも女性本人が自分の生理周期をしっかりと把握していない場合も多いです。

膣外射精するタイミング

このように考えていくと、膣外射精するのに良いタイミング、というのはほぼないということがわかります。タイミングに成功した、失敗した、どこへ射精するかという問題ではなく、コンドームやピルを使用せずに生でセックスすること自体が、妊娠の可能性を高めているということです。

膣外射精で精子を出す場所

こういったリスクを踏まえて上で、「それでもどうしてもお互い生でセックスしたい、膣外射精をしてみたい」という場合もあります。

そういったときは、せめて膣に逆流してこないような場所に射精するようにしましょう。先ほども言ったように、膣口の周りや陰毛、お尻や太ももなど膣に近い部分は膣内への逆流の可能性があるので危険です。

女性の体に精液を出したいのであれば、おっぱいや首元などに出したほうが逆流は防げるでしょう。

女性の体に射精せず、ティッシュやタオルなどに射精するほうがもっと確実とも言えます。

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