古代人のセックス事情:ヨーロッパ・日本・中国の性の歴史

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PAETNER編集部
公開, 更新 , セックス

性倫理は時代によって大きく異なります。現代から遠く離れた時代であるほどセックスについての考えにも隔たりがあることが多いです。

今では書物の上でしか見ることができない時代でも、人々はセックスを行いながら生きていました。この記事では、古代の人々の性事情を解説していきます。教科書では語られない秘められた世界史を堪能してみてください。

古代ギリシア人のセックス事情

エーゲ海の青銅器時代は紀元前3200年頃から始まりました。古代ギリシアとはこの時代から紀元前146年にローマ帝国に占領されるまでの時代を指します。

古代ギリシア人は後々の西洋文明の基礎となる文化を多く花開かせました。今日でもその美しさが知られている大理石の彫刻は、その代表的な例です。

ギリシャ彫刻は全裸であることが有名ですが、これはギリシア人が均整のとれた体を美しく思うと同時に性に奔放であったことも表しています。紀元前6世紀以降行われたオリンピア(オリンピックの原型)では、競技者は全員全裸でした。

ギリシア人が全裸であったのはスポーツ競技の時だけではありません。確実な証拠は見つかっていませんが、哲学者プラトンによればかつてのギリシア人は男女ともにいかなる時も全裸でした。

そして、古代ギリシア人は裸になって行うセックスをごく自然なものとして捉えていました。今日でも陶器の柄に描かれたセックスの様子から、当時の価値観を知ることができます。

神々への信仰にもセックスは入り込んでおり、有名なところでは豊穣を司るデュオニュソス神への祭儀では乱交が行われていました。デュオニュソス神殿の入り口には男根を模した彫刻が飾られていたことでも有名です。

古代ローマ人のセックス事情

古代ギリシャ世界に続いて西洋世界の覇権を手にした古代ローマ帝国は、ヨーロッパ全土を超える版図を持ちました。ローマ帝国領内には莫大な数の男性がおり、売春が一大産業として栄えました。

ローマ時代では売春行為は完全な合法でした。現代では世界遺産となっているポンペイにも売春宿の遺構が見つかっており、今も当時の文化を伝えています。

ポンペイの売春宿では奴隷が働いており、1回あたりの値段は最大でワイン8人前ほどでした。当時はワインは一般的な飲み物であったためなかなかの安値です。

ベッド一つを置くのがやっとの空間で行為が行われており、現代の売春宿とあまりつくりは変わっていません。ポンペイでは石のベッドの上にマットが敷かれ接客が行われました。

宿の壁には男女の様々な体位をテーマにしたフレスコ画が描かれていました。この絵はいわばメニュー表で、言葉が通じない辺境出身の客でも受けたいサービス内容の絵を指差して意思疎通がはかれます。

ポンペイの売春事情に見られるように、ローマ帝国は性に関して開放的な国家でした。ローマ帝国の公衆浴場でも混浴が認められていた時代があり風紀の乱れに繋がっています。さらに浮気なども多く中絶や子捨ても日常茶飯事でした。

古代日本人のセックス事情

日本は明治時代まで非常に開放的な性文化を持っていました。古代日本においてもそれは変わっていません。

古代日本では歌垣(うたがき)と呼ばれる集まりがあり、『古事記』などにも記述があります。歌垣とは、山や海辺、川辺に集まり、大人数で歌を吟じる祭礼行事のこと。

歌垣の行われる主な目的は求婚で、歌垣は未婚の男女の出会いの場としての役割も持っていました。歌垣では、男女が一対一で歌を掛け合い婚姻関係を成立させました。

日本史のなかで集まりの場でフリーセックスが行われてきたように、歌垣も例外ではありません。歌垣でも気の合った男女はそのあたりで行為に及びました。

歌垣がいつの時代まで行われていたかはわかっていませんが、奈良時代に行われていたことは確実です。性に奔放であった日本人は古代から変わっていません。

古代中国の性生活

進んだ医療知識を持っていた古代中国では、セックスは健康を保つうえで重要な位置を占めると考えられていました。古代中国ではセックスに関する技術は「房中術」と呼ばれ、体系付けられていました。

房中術の成立は古く、『漢書』(西暦82年に成立)の中に記述が見られます。一説によれば、春秋戦国時代にはすでに成立していたとも言われます。

房中術では「気」という概念を使って、理想的なセックスが解説されています。男性が持つ陽の気と女性の持つ陰の気をうまく合わせれば、お互いの体を健やかに保てるといった具合です。

そのためには、悦びのあるセックスが必要とされました。女性を十分に悦ばせつつもみだりに射精しないようにすれば、大きな健康効果が得られると書物は説いています。

医学的な効果を解説しつつも、セックスの方法論を説いていた点が房中術の特徴です。書物をひもとけば、女性への愛撫、挿入、体位など様々な性技が臨場感豊かに解説されています。

古代の避妊方法

古代から妊娠のメカニズムはおぼろげながら解明されていました。古代人が作った原始的な避妊具は今日にいたるまで世界中で発見されています。

例えば、古代ギリシャでは半分に割ったザクロを子宮の中に入れて、精液を防ごうとしていました。他には、古代エジプトではワニの糞を腟内に入れて、殺精子剤として使っていました。

上記のものは腟に用いるもので、男性器側に装着するものも作られています。古代エジプトでは動物の腸、古代ローマではロバのたてがみで編んでコンドームのようなものを作っていました。

こうした避妊具は呪術的な信仰に基づいている部分があり、現在では有効性が疑問視されています。それでも、考えの方向性が現代とそれほど違わない点に古代人の知恵がうかがえます。

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