中世のセックス事情:中世ヨーロッパにおけるカルトとの関係

中世のセックス事情:中世ヨーロッパにおけるカルトとの関係

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PAETNER編集部
公開, 更新 , セックス

中世とは、日本史では鎌倉時代から室町時代、西洋史では西ローマ帝国の崩壊からルネッサンス直前までを指します。

当然中世でもセックスは行われていたわけですが、どのようなセックスが行われていたかはあまり知られていません。

中世のセックスと宗教の関係

中世においてセックスに関する技術革新はあまりなく、宗教など風習の面で主な変化が見られました。

邪教・立川流

鎌倉時代の日本では、セックスを教義の中心に据えた宗教が現れました。それは真言宗の立川流と呼ばれる流派で、南北長期には邪教として弾圧され、歴史から姿を消しました。

仏教では悟りを得る方法として、お経を読んだり座禅を組むなどの修行を行っています。立川流では、セックスが悟りに至るための方法として重要視され、絶頂のうちに大日如来と融合できると信じられていました。

今日では弾圧により経典などの史料が失われており、立川流の実態については不明な部分があります。もしも現代まで残っていたら、また違った評価がくだされた可能性があります。

悪魔崇拝

一方、西洋でもフリーセックスを売り物とした宗教が陰ながら支持されていました。それは悪魔崇拝で、西洋社会で主流であったキリスト教からは当然弾圧の対象となります。

悪魔崇拝では、悪魔と一体化を進める儀式としてセックスがしばしば用いられました。弾圧によって悪魔崇拝自体の証拠がかなり少なくなっていますが、悪魔崇拝とフリーセックスの組み合わせは現在のカルト宗教に受け継がれています。

庶民の間に後述する魔女狩りの風潮が吹き荒れる中、安全な宮殿の中で悪魔崇拝にふける貴族も存在しました。貴族たちは宮廷生活の退屈を紛らわすために悪魔崇拝の集会でセックスの快楽に酔いしれていたのです。

中世ヨーロッパではキリスト教が広まっており、その教義には禁欲主義が含まれていました。悪魔崇拝が高まりを見せたのは、禁欲的なキリスト教の反応があったと見ることもできます。

残酷な魔女審判

悪魔と並んで固く信じられていた邪な存在として、魔女がありました。魔女は不思議な力で人々に害をなすと信じられていたため、キリスト教は魔女の弾圧にも乗り出しています。

魔女は普通の人間を装って暮らしていると考えられており、返送した魔女をうまく見抜く必要がありました。そのため、少しでも疑いのある女性は魔女審判にかけられて、自白を迫られます。

魔女審判は理不尽な形で行われ、審判にかけられた女性はほとんど死に至りました。よく知られている例としては、女性を火にくべてやけ死んだら人間であるという裁判が行われていました。

魔女審判では拷問の一環として強姦が行われました。魔女審判の全容を追うことは今日では不可能ですが、かなりの数の女性が犠牲になったとみられています。

中世における避妊事情

古来から膣内での射精によって妊娠が起こることは広く知られており、避妊のために人類は様々な活動を行ってきました。中世ヨーロッパでは古代からの因習を引きずりながらも試行錯誤を行った後が見られます。

避妊方法はあまり進歩なし

避妊の方法と言えば代表的なものは男性器に装着するコンドームです。ただ、現代のコンドームにつながる形が出てくるのは16世紀に入ってからでした。

古代では、亀の甲羅を使うなどして男性器を包み込み避妊を行う方法が取られていました。同様の方法は中世世界にも存在したと見られていますが、革新的な技術は発見されていません。

その他、避妊方法としては女性器に器具や薬品を使って受精を妨げるものもあります。こちらの方法も古代世界よりあまり進歩が見られません。

中世の堕胎方法

堕胎のためには中世ヨーロッパではサビナビャクシンと呼ばれる薬草が使われていました。このヒノキ科の薬草は死者を出すほどの毒性があったにもかかわらず、その後長く西洋社会で使われています。

中世日本では目新しい堕胎方法が行われたという記録は見当たらないため、それほど進歩は見られなかったと考えられます。

江戸時代には、ほおずきを女性器に挿入して有毒成分で堕胎を促すなどの方法がとられていたため、同様の方法が中世にも知られていた可能性はあります。

中世セックスの奇習「初夜権」

中世ヨーロッパの初夜権

中世ヨーロッパのセックスに関する風習としては、初夜権が有名です。これは自領地で結婚する領民があれば、新婦を召し上げて領主が新婦の処女を奪うというものです。

男性としては羨ましい話かもしれませんが、必ずしも領主が下心からこのような権利を行使していたとは限りません。領主は領民のためを思って新婦とセックスを行っていたのかもしれないのです。

女性の血に呪術的な力が宿るという発想は世界中で見られ、中世ヨーロッパも例外ではありませんでした。処女の血も、男性に災いをもたらす危険があると考えられていました。

血の持つ呪術的な力を打ち消すためには、力のある人間がセックスを行い呪いに打ち勝つ必要があります。そのような考えがもとになり、中世の領主は初夜権を行使していたとも考えられます。

日本にも初夜権はあった

初夜権と似たような風習は世界中に存在しており、日本にもあったと考えられています。日本に存在していた初夜権は結婚を控えた新婦だけに行われるとは限らず、各地でバリエーションが異なっていました。

日本で行われていた初夜権の風習では年頃になった娘が長老に召し上げられて処女を奪われる場合もありました。また、年貢を払えなかった代償としてその家の娘にセックスが強要されることもありました。

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